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24.04.16
月経前症候群(PMS)について
月経前の3~10日間に始まり、月経が始まるとおさまる体調不良を、月経前症候群(PMS)と呼びます。
月経前症候群の症状は、乳房やおなかの張り、頭痛、腰痛などの身体的なものや、食欲が出て過食になったり、イライラして怒りっぽくなる、不安を感じるなどの精神的なものなど、様々です。これらの症状は、日常生活や仕事に大きな悪影響を及ぼします。
つらいと思ったら、我慢せずに産婦人科や心療内科を受診することが大切です。カウンセリングや低用量ピル、抗不安薬、漢方薬などの薬物治療によって、多くの症状は改善します。
PMSによく使われる漢方薬
イライラが強い場合
抑肝散(ヨッカンサン)、抑肝散加陳皮半夏、(ヨッカンサンカチンピハンゲ)
不安、不眠の場合
半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)
頭痛を伴うもの
半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュ))、呉茱萸湯(ゴシュユトウ)
むくみを伴うもの
五苓散(ゴレイサン)、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
その他
加味逍遙散(カミショウヨウサン)、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)など
ただし、漢方は相性があるため、苦手な人は無理に飲まないこと、また、2週間試してみてピンと来なかったら、変更を検討すべきだと思います。